facebook騒動と個人情報について思うこと
今回のfacebookの騒動をみて思ったこと
ことの経緯
まずはなぜここまでfacebookが叩かれ、CEOが上院での尋問を受けるまでに発展したのかをまとめてみよう。
メイントピック
今回のメイントピックは情報漏洩とそれが選挙で使われたという2点にある
これは過去を遡って見ても稀に見る大量の情報の漏洩が起き、 民間の企業が漏洩した情報を元に大統領選挙戦で使われた形跡があるという事実が明るみに出た。
ちなみにYahoo!は30万人分のデータを漏洩したことがあるがここまで問題にはならなかった。 これに関しては後ほど考察する。
情報漏洩はどこで起きたのか
情報漏洩はfacebookログインを必要とするアプリを通じて起きたとされている。 ごくありふれたクイズアプリをダウンロードした数十人がfacebookのプロフィール情報へのアクセスを許可し 結果としてそのつながり(フレンド)を辿られて情報の漏洩が起きた。
またfacebookアプリを入れている人ならわかると思うが、facebookには連絡先にアクセスを求めてきて メールアドレスや電話番号を元に友達かも?と表示してくる機能を持っている。 これは非常に強力なネットワーク化の仕組みで自分の意図しない端末で自分の電話番号とうがわかってしまうということだ。
しかしfacebookを経由するアプリには必ず公開範囲と同意を求める画面が出るようになっており、 それは出されている注意事項や範囲をよく読んで入ればある程度は防げるものである。
今回の問題はYahoo!の時と何が違うのか
過去にYahoo!は30万人分の情報を漏洩したことがある。
しかし、今回のような問題の取り上げられ方はしなかった。
それはYahoo!のアカウント情報が劣化したものが多かったとされることや、
漏洩した情報が選挙など大衆の扇動に使われた形跡がないためである。
劣化した情報というのは現在使われていないメールアドレスや
ダミーアカウントである可能性が高いもの、休眠アカウントであったという意味だ。
今回騒がれる原因
全ては情報が漏れたということよりも、漏れた情報が選挙に使われそのせいで
投票の妥当性を欠いたのではないかという懸念によるものが大きい。
何もfacebookが全面的に悪いわけではない。
CEOが公聴会で尋問されるという事態が問題を本質から遠ざけている。
アプリから得た情報を使うことは不正か否か
今回facebookから情報が漏れたのを聞いてfacebookをより敬遠し見なくなる人も 多いと思うが、instagramを開いたらその恐怖心と猜疑心は無駄になる。
SNSというのは個人情報の塊だし、そもそもダークウェブのようなネットワークを使わない限りは
検索情報、閲覧、回遊時間とうは常に誰かに監視される。
それを使って企業は広告を出すし、新たなサービスの着想を得ていたりする。
ビッグデータやデータ分析はこういう情報に裏打ちされたものなのだ。 つまるところ良いサービスを受けようと思ったら個人情報を差し出すしかないのだ。
個人情報を保護したいと願うならば勉強せねばどだい無理な話なのである。
まとめ
まあしっちゃかめっちゃかになる前に今回の記事は終わりにしようと思う. まあなんにしてもいい大学に属する人間でさえもアプリの情報取得範囲はちゃんと読まないし、 ずさんな情報管理をしている。 結局個人情報をいかにハンドリングできるかという問題はプラットホームの問題ではなく 個人のリテラシーでしかないのだ。
そして裏を返せば今はチャンスだ。
SNSの一角が今まさに抱える問題を解消し、いけてるUIとコンセプトをだぜば
次のfacebookも狙えなくはない。